分娩第一期(開口期)
経産婦 4〜5時間位 初産婦 10〜12時間位かかる。
規則的に子宮収縮(陣痛)が始まり、子宮口が完全に開ききるまでをいいます。
準備期
子宮口 0〜3cm 陣痛の間隔10〜15分 発作 30〜60秒
この時期あなたは
- 落ち着いて、慌てず、病院へ連絡しましょう。
- 破水していなければ、入浴してさしつかえありません。
- 楽な姿勢で!
- 眠いときは眠りましょう。
- 消化の良い食事を摂っておきましょう。
- 陣痛を測ってメモしておきましょう。
呼吸法

陣痛が始まったら、できるだけゆっくり深い呼吸をしましょう。
呼吸法のポイント
- 陣痛が始まっても慌てないで!
- あまり早くから、呼吸法を始めると疲れるので普通にできるときは普通に。
吸うとき:静かに鼻から吸う
吐くとき:ゆっくりと口から吐く - 吸って、2、3、吐いて、2、3、とワルツのリズムをつけると楽です。
進行期
子宮口 4〜8cm 陣痛の間隔 5〜3分 発作 45〜60秒
この時期あなたは
- いよいよ、お産が本格的になってきたと感じます。
- 焦らず気持ちを落ち着けて、リラックスする事が必要です
- 収縮時は、進行期の呼吸法を!陣痛と陣痛の間はゆっくり休みましょう。
- お小水は我慢せず、2〜3時間毎位に排尿を試みましょう。
- 不必要に動いたり、騒いだりしないように!
- あなたの側には、助産師がいます。大丈夫!助産師の指示に耳を傾けて下さい。
呼吸法
深呼吸がしづらくなったら、この呼吸法をしましょう。陣痛が始まったらまず深呼吸をして、息と気持ちを整えて、フー、フー。

呼吸法のポイント
- 陣痛が始まったら一点をみつめ、呼吸を整えリズムにのって呼吸法をしましょう。
- 陣痛の強さに応じて、呼吸法の速さを変えてみましょう。

極期
子宮口 9〜10cm 陣痛の間隔 1〜2分 発作 60〜90秒
この時期あなたは

- おこりっぽく敏感になり、当惑したり、くじけそうになることもあります。一時的にコントロールを失うかもしれません。冷静に!冷静に!
- 陣痛の間は目を開けておきましょう。
- 腰痛が出てくれば、腰をさすったり圧迫したりします。
- 子宮口が全開大(10cm)するまで、いきんではいけません。
- 全身の力を抜いて、極期の呼吸法を!
- 必要な場合、会陰部の毛剃りをさせていただきます。
- すぐに対処ができるよう、血管確保の点滴をさせていただきます。
呼吸法
子宮口が全開する前に、いきみたくなった時に始めましょう。
いきみを逃がす呼吸法です。ヒッヒッフー、ヒッヒッフー

呼吸法のポイント
- 陣痛にのりおくれないように、陣痛が始まったら、まず深呼吸をし、呼吸法に専念しましょう。
- ヒッ!ヒッ!は短く吐き、フーッは長めに吐き、力を抜きます。
- いきみの強い時、逃がすのが難しくなってきたら、ヒッ!ヒッ!フーウンと短くいきんでみます。
決してフーンーンと長くいきまないようにします。
分娩第二期(初め)
経産婦 1〜1.5時間 初産婦 2〜3時間
子宮口が完全に開いて、赤ちゃんが外に出るまでで、出産のクライマックスです。赤ちゃんは、骨産道から軟産道へと降りてきます。
この時期あなたは
- とてもいきみたい感じ(お通じに行きたい感じ)がします。
- リラックスするにはとても努力が必要ですが、がんばってね。
- 怖がらないで。助産師が側にいます。
- いきみを逃す呼吸でがんばりましょう。
呼吸法
いきみを逃す呼吸を続けましょう。
フーウン、フーウン

呼吸法のポイント
- 最後のがんばりです。とってもきばりたい感じがするけれども赤ちゃんが一番狭い所を降りてくるので、しっかり呼吸によって酸素を送ってあげましょうね。
- フーウンが難しくていきんでしまう場合は、ウーアンの呼吸で逃しましょう。
分娩第二期(終わり)
いよいよ赤ちゃんの頭が会陰から出たり引っ込んだりし始めます。
この時期あなたは
- 自然の陣痛で赤ちゃんがどんどん降りてくる場合は赤ちゃんが出てくるまでフーウン呼吸でがんばります。
- 少しいきんで赤ちゃんを出してあげたほうがいい場合は、いきんであげます。
- 助産師からいきんでいいですよの合図があったらいきみを開始します。
- ストップがかかったら胸に手を当てて、短息呼吸をします。もう赤ちゃんの頭が出たのです。
- 頭が出たらいきまずリラックスします。
- 赤ちゃんはゆっくり回旋しながら出てきます。あなたは急に楽になって満たされます。
いきむ時の姿勢

- あごをひく。
- 両手はしっかりとってを握り、力いっぱい手前に引きます。
- 足はしっかり開きます。
- 矢印の方向へ、肛門を突き上げるようにいきむ。
会陰切開について
初産や高齢出産の人、またお産の進行の速い場合、会陰が十分に伸びきらないことがあります。
そのまま、胎児が出てくると、膣から会陰にかけて裂傷ができます。そのような場合、裂傷を予防する ため、医療者の判断で会陰切開を行い、なるべく小さな傷でスムーズに胎児を娩出させます。
分娩第二期(娩出期)
呼吸法 いきみの呼吸

“さあ、いきみましょう。”の声があったら焦らず気持ちを整えて。陣痛が来たらまず、深呼吸を2回ゆっくりします。3回目で、息を大きく吸い込んでグーッと一気にいきみます。
呼吸法のポイント
- いきむ時は、長く長く息の続く限りいきみます。
- 息継ぎは、素早く一回だけします。
- 陣痛が終わったら息を整え、後はゆっくり深呼吸します。
呼吸法 短息呼吸

“いきむのをやめて下さい”の助産師の声があったら胸の上で手を組み、ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!と短く浅く呼吸しましょう。赤ちゃんの頭の一番大きな部分が出る大切な時期です。
呼吸法のポイント
- いきみの回数、いきんでいる時間は産婦さんによって違います。
- お産の進み具合によって、助産師が指導しますからそのようにして下さい。
- もうすぐ、赤ちゃんに会えます。冷静に呼吸法に専念しましょう。
分娩第三期(後産期)
経産婦 5〜30分位 初産婦 5〜30分位かかる。
赤ちゃんが産まれた後、胎盤が子宮の壁から剥がれて外に出てしまいます。これで、お産はすっかり終了です。
この時期あなたは

- 軽い陣痛を感じることがあります。
- 胎盤が出ます。
- さあ、終わりました。あなたの赤ちゃんの産声が聞こえますか?おめでとうございます。
分娩第四期(お産後2時間をいいます。)
お産は、量の多少はありますが出血が伴います。この出血は、
- 子宮の壁にピッタリついていた胎盤が、子宮の収縮によって剥がれ、その小さな傷口からでるもの。(悪露)
この出血は、子宮の収縮がよくなれば少なくなります。お産後2時間という時間は、この子宮収縮の良否の決まる大切な時期です。2時間までは眠らないようにしましょう。 - 会陰切開を受けた時に出るもの。
過ごし方と処置について
- お産後、着替えをしてさっぱりします。
- 産後用パットを当て寝衣に着替えます。
- 楽な姿勢で静かに休みましょう。
- 産後2時間はまだ座れません。ゆっくり横になり、ご家族でゆったりと過ごして下さい。
- ジュースや軽食などをとり、力をつけて下さい。
- 1時間に1回、お母さんの体の状態や子宮の収縮の様子、悪露の量を観察します。歩けるようになるのは、お産2時間後です。排尿を済ませ、お部屋へ歩いて移ります。子宮の収縮や出血の具合がよければ点滴を抜きます。





