社会医療法人 鴻仁会 岡山中央病院

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腎臓内科

外来担当表

腎臓内科

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(第2)
午後

特徴

腎臓内科とは

腎臓内科は、腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、血管炎(ANCA関連疾患)、高血圧(腎硬化症)、膠原病、薬剤関連腎障害、急性・慢性腎不全、急速進行性腎障害、慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)などの腎臓に関わる疾患を扱います。腎臓の病気は、予防、早期の適切な診断、早期治療が大切です。早期の適切な診断検査と機能温存のための生活習慣の改善や薬剤によるコントロールに力をいれています。腎不全が進んだ患者さんには、血液透析を導入し、患者さんが元気に生活できるよう質の高い維持透析の環境を整えています。また当科は岡山大学 腎・免疫・内分泌代謝内科学教室との連携のもとで体制を強化し、質の向上を目指しています。

わたしたちが大切にしていること

何が原因で数値の異常や病気になったのかが判明できなければ改善も行えません。岡山中央病院では、患者様に向き合い一人ひとりお話を細かく聞く事で、患者様の生活スタイルや生活習慣、性格を把握していきます。同時に検査を行い検査の結果数値をグラフ化します。毎月更新する事でどのような時期に数値に異常出ているのかが判明し異常数値の原因が絞られてきます。例えば、毎年1月ごろの数値が悪くなる傾向にあると結果で判明すれば「おせち料理」や「お酒」が原因で数値が悪くなっている可能性もあります。
ここで難しいのは「生活面の改善」です。見つけた原因に対してその人に合った改善方法をお伝えしますが、長年の生活習慣を直すのは本人にとってとても辛い事になりスムーズに改善できない現状があります。このような時に大切なのが「その人に合った」改善方法です。多くの患者様に向き合ってきた経験から患者様がご納得し改善していただけるよう治療を行っています。

腎臓内科ドクターの紹介(非常勤含む)

腎疾患について

慢性腎臓病(CKD)

CKD(慢性腎臓病)とは、腎臓の働き(GFR)が健康な人の60%以下に低下する(GFRが60mℓ/分/1.73㎡未満)か、あるいはタンパク尿が出るといった腎臓の異常が続く状態をいいます。高齢になると腎機能は低下するので、高齢者ほどCKDが多くなります。高血圧、糖尿病、コレステロールや中性脂肪が高い(脂質代謝異常)、肥満やメタボリックシンドローム、腎臓病、家族に腎臓病の人がいる場合は要注意です。さらにCKDは、心筋梗塞や脳卒中といった心血管疾患の重大な危険因子になっています。以上から腎臓を守ることは、心臓や脳を守ることにもつながります。

CKDの基準

1.尿検査、血液検査、画像診断などで腎障害が明らかである
(特に、0.15g/gcr以上のたんぱく尿が出ている)

2.糸球体ろ過量(GFR)が60mL/分/1.73m2未満である

CKDの重症度分類

CKDの重症度分類

CKDの初期症状

慢性腎臓病(CKD)は初期には自覚症状がほとんどありません。それが、CKDの怖いところで、患者が増えている原因でもあります。腎臓は一度あるレベルまで悪くなってしまうと、自然に治ることはありません。放っておくと、進行して腎不全となる可能性があります。進行すると、夜間尿、むくみ、貧血、倦怠感、息切れなどの症状が現れてきます。

・夜間頻尿:夜間に何度もトイレに行く
・むくみ:靴や指輪がきつくなる
・貧血:立ちくらみや貧血が度々起こる
・倦怠感:疲れやすく、常にだるい感じがする
・息切れ:少し早歩きしただけで息が切れる

これらの症状が自覚されるときはすでにCKDが進行している場合があります。定期的な健康診断と自覚がある場合は一度受診をしましょう。特にたんぱく尿が陽性の方は詳しい検査を受けるようにしましょう。

たんぱく尿について

たんぱく尿は健康診断などで指摘されることで初めて知られる方が殆どで自覚症状もなく、放置してしまう人もいます。しかし原因が腎臓にある場合、症状は無く進行し、気付いたときには透析が必要となる一歩手前ということもあります。逆にたんぱく尿は病気ではないこともあります。

腎臓の働き

からだの細胞を働きやすくする

腎臓の最も重要な役割は、からだの中の水分の量と濃度を調節して、からだの細胞を働きやすくすることです。

血液をろ過する

腎臓は血液中の不要なものをろ過して尿を作ります。腎臓の働きが低下してくると、血液中に不要なものが溜まったり、逆に必要なものが尿に混ざって出ていってしまいます。

血圧を調節する

腎臓は血圧を調節するホルモンも分泌しています。血液をいつもきれいな状態にしておくには、つねに一定量以上の血液が、血液の浄化器官である腎臓を通過していなければなりません。そのため腎臓の血流量が少なくなると、腎臓自身が血圧を上げるホルモンを分泌して、血流量を増やします。

このほかにも腎臓には、赤血球を作るホルモンを分泌したり、骨の強度を保つビタミンDを活性化する働きがあります。

タンパク尿と高血圧が病気を無症状のまま進行させる

尿にタンパクが出ることの悪循環

タンパクはからだにとって大切な構成成分で、健康ならばほとんど尿に混ざりません。しかし腎臓が病気になると、ろ過機能をもつ糸球体 をタンパクが通過して尿に出るようになります。本来は糸球体を通過しないはずのタンパク成分が通過してしまう状態は、糸球体そのものにとっても負担になります。そのため、病気によって尿にタンパクが出ること自体が、病気の進行を早めます。

血圧が上がることの悪循環

腎臓に病気があると腎臓内部の血管が細くなったりして、腎臓の血流量が減ります。また糸球体も目づまりの状態になります。すると腎臓は、血流量を保つために血圧を上げるホルモンを分泌して血圧を上げ、ろ過量を増やして尿量を保とうとします。この仕組みは一見理にかなっているように思われますが、血圧が高いと糸球体内部の細い血管が傷めつけられ、結果的に腎臓の機能はより早く低下してしまいます。そして腎臓の機能低下がさらに血圧を上昇させるという悪循環が起こり、病気が進行します。

タンパク尿も高血圧も自覚症状はほとんどない

タンパク尿と高血圧は腎臓の病気で引き起こされるものですが、同時に病気を進める原因にもなります。どちらも自覚症状がほとんどないために、治療の必要性を理解しにくいものですが、それらをきちんと管理することは、病気の進行を抑えるうえで、とても重要なことなのです。

むくみが現れ始めたら、透析も考慮

むくみは腎臓の病気の症状のひとつです。むくみが現れるのは病気がだいぶ進行してからのことです。そのころには、ひどい貧血に悩まされるなどの生活上不愉快なことが、いろいろと重なって起きてきます。とにかく、だるく、眠くなります。尿毒症(尿として排泄されるべき不純物が血液中に溜まりすぎた状態)を防ぐため、透析療法も視野に入ってきます。

以下は腎臓の病気のサインかもしれません。気になる方は、早めに受診をしてください。

□尿の泡立ちがなかなか消えない
□朝起きたとき、足や顔のむくんでいる感じがする
□無理をしていないのになんとなくだるい
□夜中2回以上トイレに立つ
□めまいや立ちくらみが多くなった
□動悸・息切れがする
□のどが渇く
□食欲がない
□血圧が高くなってきた
□頭痛を感じることが増えた
□顔色の悪さが気になる

タンパク尿の原因となる主な病気

糖尿病性腎症

糖尿病の治療が不十分な状態が続いていると、血管が傷みやすくなります。それによって血液をろ過する腎臓の働きが低下してくる病気です。患者数の増加が著しく、透析療法が必要になる原因の第一位にあげられています。

慢性糸球体腎炎

血液をろ過し尿を作る機能を担っている糸球体に炎症が起き、その働きが徐々に低下する慢性の病気です。発病の原因として、免疫の異常が関係しているといわれていますが、詳しくはまだよくわかっていません。比較的若い人にも多く起こります。病気の進行スピードは、患者さんによってまちまちです。

腎硬化症

おもに高血圧による動脈硬化の影響が腎臓に現れるもので、高齢者に多い病気です。病気の進行は比較的ゆっくりしています。

ネフローゼ症候群

多量のタンパクが尿中に排泄されてしまう状態です。このため血液中のタンパクが少なくなりすぎます。(病気の原因からみた病名ではなく、状態を表す用語です。)むくみや脂質異常症(高脂血症)を伴います。糖尿病性腎症や慢性糸球体腎炎でも起こります。治療はステロイドや免疫抑制剤を併用して行います。

腎臓の検査について

尿検査

タンパク尿

腎臓が正常な場合は陰性となりますが、腎臓に病気があれば陽性になります。陽性の重症度も判別します。

アルブミン尿

タンパクの中で分子量が小さいものをアルブミンといいます。タンパク尿のほとんどはアルブミンですが、タンパク尿が陽性となる前段階から尿中に現れるので早期発見に効果があります。

クレアチニンクリアランス

この検査では血液中の老廃物の量を測定します。健康な人で100~130ml/分で、腎機能の悪化とともに低下します。

血尿

腎臓にあるろ過機能を担う糸球体が痛んで、血液中の赤血球が尿に混ざることで陽性となります。腎臓の他に泌尿器の症状などでも陽性になることがあります。

血液検査

クレアチニン

クレアチニンは血液中の老廃物で、腎臓の機能が悪くなるほどクレアチニンの濃度が上昇します。基準値は、男性で1.1㎎/dL以下、女性は0.8㎎/dL以下です。クレアチニンは主に筋肉で作られるため、筋肉の少ない女性や高齢者は腎臓が悪くても異常値を示さないこともあります。

尿素窒素(BUN)

血液中の老廃物ですが、食事でタンパクを多めに摂取した際に上昇します。通常10~20㎎/dLです。

尿酸値

血液中の老廃物の一種で、基準値が7㎎/dL以下で、腎機能の悪化と共に高くなります。

血清総タンパク、血清アルブミン:血液中のタンパクやアルブミンの量

基準値は血清総タンパクが6.5~8.0/dL、血清アルブミンは3.6~5.0g/dLです。尿にタンパクが出ていれば数値が低下します。

腎臓病と生活について

腎臓の病気の治療はまず、病気の進行を抑えて、残っている腎機能を出来るだけ長く保つです。
治療で重要なのは

①疾患の治療

②タンパク尿を増やさない

③血圧のコントロール

の3点です

タンパク尿を増やさないためには

食事

タンパク尿が出ることで腎臓にも負担がかかります。腎臓に負担を掛けないためには必要以上にタンパクを摂取しないことが大切になります。タンパクは重要な栄養なため、他の栄養素との兼ね合いなど考えて栄養指導を受けてコントロールすることが重要になってきます。また血圧、血管への影響のある塩分も低下させる減塩がとても大事になります。当院では生きていく上で毎日の大切なエネルギー源となる食事が無理なく適切に摂取できるよう医師や多職種のチームでサポートします。

疲れをためない

疲れは腎臓にも影響します。睡眠をよくとり、疲れを翌日に持ち越さないことも大切です。病状によっては運動も適切では無い場合があるので医師へ相談ください。

血圧のコントロール

腎機能が悪化すると、余分な水分と塩分が排泄しづらくなり、血液量が増加し血圧が上がります。血圧が上がることで腎臓の負担がかかりさらに腎機能が悪化するという悪循環となります。血圧の基準値として収縮期130㎜Hg以下/拡張期80㎜Hg以下にコントロールすることが目標となります。(高齢者は140/90をまず目指します。)コントロールには食事量、塩分の取り過ぎ、太り過ぎに注意し、禁煙、適度の運動など生活習慣の改善を図ることが重要です。それでもコントロールできない場合は降圧剤という薬の内服も行って治療をします。急激な血圧低下も腎臓に負担をかけるため、たんぱく尿や血清クレアチニンの値によって腎機能をモニタリングしながら治療をします。

透析療法

腎臓機能が完全に悪くなってしまった(慢性腎不全の)方には、透析や腎移植などの治療について充分説明をさせていただき、適切な時期に他病院との連携で透析の準備(血管シャント作成と透析導入)を行い、
導入後に当院の透析センターへ通院戴くことが可能です。なおシャントの作成は連携病院で行って頂きますが、透析導入後のシャントトラブルは症状によって当院の放射線科、
他病院の血管外科との連携で対応しております。透析センターは2020年11月より移転リニューアルし、最新の質の高い透析が行えるセンターとなりました。

透析センター

「5年後10年後にここで透析ができて良かったと思っていただけるように」

快適で居心地の良い透析環境

岡山県初!半個室のプライベート空間で隣を気にせず落ち着いて透析を受けていただけます。(別途料金で個室もご利用可能です)
ゆとりのあるベットを採用し透析をストレスが少なく出来るよう考えています。また、透析中のストレス軽減を考え、間接照明やエアコンの風が直接お体に当たらないようにしています。
もちろん、TVやWi-Fiも完備しています。長い透析のお時間を少しでも快適に落ち着いて過ごしていただけるようにしました。

アクセス

所在地岡山県岡山市北区伊島北町6−3

無料駐車場

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