岡山中央病院 セントラル・クリニック伊島 ウィミンズメディカルセンター

乳がん

乳腺にできる悪性の腫瘍で、日本人女性の11人に1人が乳がんにかかると言われています。ここ30年の乳がんの増加は、食生活やライフルタイルの変化が女性ホルモンの分泌に影響しているためとみられています。
乳がんは女性のがん罹患のトップとなっているのにも関わらず無関心な方が多いのも現状です。

乳がんにかかりやすいのは

「乳がんはまだ私には関係ない」と思っていませんか?乳がんにかかる人は30代後半から40代にかけて急増します。ピークは40代~60代。「閉経後は大丈夫」「50歳すぎたら乳がんにならない」ということはありません。
① 初潮が11歳以下の方
② 初産が30歳以上の方
③ 55歳以上で閉経をされた方
④ 肥満の方
⑤ ご家族に乳がんの方がおられる

などが挙げられます

女性の年齢別罹患数比較

よくある初期症状

①しこり
②乳頭から血性分泌物がある(血が混じる・茶褐色)
③手を上げると乳房にへこみ、ひきつれができる
④片側乳頭にびらんがある
⑤わきの下にしこりがある(リンパ節が硬く触れる)

などがあります。
上記の項目に当てはまるからといって、必ずしも乳がんとは限りませんが良性か悪性かの判断は自分ではできませんので気になったら病院を受診しましょう。

乳がんの自己チェック

月に1度は自己チェックをすることで、普段とは違うちょっとした変化に気づくかもしれません。

STEP1
検査する側の腕を挙げてください(斜めに)

STEP2
反対側の手で胸をさすってみてください。
ひっかかるものはありませんか?

STEP3
反対側の指先でピアノをひくようにして硬いしこり(ゆでていない小豆のような感じ)がないか調べてみましょう。

STEP4
乳頭より分泌物がないか調べましょう。

STEP5
わきのへっこんだ辺りにリンパ節がふれないかチェックしましょう。
自己チェックは、生理後(1~2週間)か、日付を決めて行ってください。

乳がんの自己チェック

乳がん検診の流れ

乳がん検診の流れ

早期発見するために

乳がんは早期発見であれば約90%の人が治癒します。決して怖い病気ではありません。早期発見する上で、有効な検査がマンモグラフィー検査といわれているものです。

マンモグラフィ(乳房X線撮影装置)

セントラル・クリニック伊島のマンモグラフィー(乳房X線撮影装置)はドイツシーメンス社製を導入しています。
マンモグラフィーは、乳がんを診断する方法のひとつで、乳腺・乳房専用のレントゲン撮影のことです。特にしこりとして触れることが出来ない早期乳がんのサインである石灰化(砂粒のように見えるもの)を鮮明に映し出すことができます。
セントラル・クリニック伊島はマンモグファフィー検診精度管理中央委員会よりマンモグラフィー検診施設画像認定施設に認定されており、同会が承認する認定医師により診察を行っております。

マンモグラフィー

マンモグラフィーでは乳腺の濃度によって見え方がこのように違います。

マンモグラフィーの見え方の違い

乳がんのマンモグラフィー

マンモグラフィー
マンモグラフィー

全体が黒っぽくうつる脂肪性の乳房は癌を見つけやすいが、不均一高濃度、高濃度の乳房は全体的に白っぽくうつるので癌が見つけにくい。

乳腺エコー

ジェルを塗って、エコー機械をあててみます。
マンモグラフィーとちがい痛くありません。

乳腺エコー

エコーでみた良性、悪性腫瘍

乳腺のう胞(良性)

 乳腺のう胞(良性)

線維腺腫(良性)

 線維腺腫(良性)

乳癌(悪性)

 乳癌(悪性)

これは教科書的な典型例で例外も多々あります。

非浸潤性乳管癌

非浸潤性乳管癌

乳腺症

乳腺症

小さい病変はエコーだけでは診断が難しいことがあり、経過観察も重要です。

乳癌

乳癌

経過前

乳癌2年後

2年後

線維腺腫

線維腺腫

経過前

線維腺腫2年後

2年後

乳癌も最初は良性腫瘍と判断が難しいこともあります。経過をみていくことも重要です。

マンモグラフィーとエコーの長所・短所

マンモグラフィー

向いている人 
・西洋人のように乳房が大きい人
・乳房が柔らかい人
長所

・乳房を全体的に見れる(客観性がある)
・乳管内をはっていく病変を石灰化としてとらえられる
短所

・圧迫感の痛みがある
・高濃度の乳腺では病変が隠れる

エコー

向いている人 
・乳房が小さい人
・授乳経験がない人
・乳房がこりこりしている人
長所

・日本人に多い高濃度の乳房でもわかる
・腫瘤の性状がよくわかるので、ある程度、良悪性の判断ができる
・痛くない(が、くすぐったいこともある)
短所

・良性病変を拾い上げすぎる
・技師が撮影写真で判断するので主観が入る
・脂肪性の乳房ではわかりにくい