バースセンター

お産入院

「出産」は、あなたの人生で忘れることができない特別なイベントのひとつとなることでしょう。
あなたの人生の特別な瞬間を、そして赤ちゃんの人生のはじまりの瞬間を私たちにお手伝いさせていただけることを嬉しく思います。
新しい生命が誕生するその瞬間が、幸せで満ちあふれたものとなりますように。

ご家族で一緒に赤ちゃんを迎えましょう 

赤ちゃんが生まれたらお父さんやご家族も一緒に育児を練習しましょう。授乳やおむつ交換、抱っこ、寝かしつけ、沐浴など赤ちゃんのお世話はお母さんだけでは大変です。
入院中はお母さんと一緒に赤ちゃんのお世話を練習していただくためのご家族の宿泊ができます。またお母さんが沐浴の練習をするときはお父さんに付き添ってもらうことができます。
 
お子さんがまだ小さくてお母さんと離れられない、預けるひとがいないなど、お母さんにとって上のお子さんのことは入院中の大きな心配事ですね。
当院では上のお子さんも一緒に入院できる子連れ入院システムがあります。

赤ちゃんを見るお父さん

家族宿泊のご案内

育児支援を目的としたご家族の宿泊(大人1名)

入院中にご家族と一緒に育児を練習することで、お母さんの不安も和らぎ、赤ちゃんと過ごす生活をスムーズにスタートすることができます。
  
※ご家族の宿泊料 1泊3,000円(特別室は宿泊費無料) 
 
※感染症流行期はご家族の宿泊を中止しています。

子連れ入院

入院中に上のお子さんを預ける人がいないなどお困りの場合は、上のお子さんも一緒に宿泊することができます。
 
※こどもの宿泊は特別室(1日15,000円)をご利用いただきます
特別室には畳スペースがあり、お子さん1~2名と付き添いの大人1名が宿泊できます
(家族の宿泊は無料)
 
※お子さんの宿泊にはいくつかの約束事があります。詳細はスタッフにお尋ねください。
※子連れ入院は特別室のみ可能です!!!

特別室

お子さんの宿泊についてのお願い

キッズルーム
キッズルーム

お子さんの宿泊は、産後のお母さんの体調が回復してからはじめます。
分娩中(入院~産後2時間まで)の宿泊はできません。
 
お母さんの体調が悪い場合(貧血や高血圧など安静を必要とするとき、帝王切開後にひとりで動けないとき)には、お母さんの体調が回復し医師の許可が出てからお子さんの宿泊を始めます。
 
感染症流行期は、お子さんの宿泊を制限しています。インフルエンザ、新型コロナウイルス流行中は、すべてのお子さんの宿泊を中止します。
 
お子さんの体調が悪い場合(風邪症状、発熱、嘔吐・下痢、発疹などの症状がある)には面会や宿泊はできません。お子さんやお母さんの体調不良などで急に予定していた宿泊ができなくなる場合もありますので、緊急時のお子さんの対応については必ずご家族で相談しておいてください。
 
スタッフによるお子さんの託児サービスは行っておりません。        
病棟内のキッズルームをご利用いただけます(必ず保護者の付き添いをお願いします)。

産後について

赤ちゃんとゆっくり対面したら、まずはしっかり休んで出産の疲れを取りましょう赤ちゃんのお世話の仕方や授乳指導を受けたり、新米ママは大忙しですが、あせらず少しずつ覚えていきましょう。
当院では赤ちゃんのお世話は助産師・看護師・保育士が行います。お気軽にご相談ください。

赤ちゃんを抱くお母さん

当院で行っている産後ケア

早期母子接触(バースカンガルーケア)

早期母子接触とは、正期産新生児の出生直後に実施する母子の皮膚接触をいいます。バースセンターでは、それを「バースカンガルーケア」と呼びます。

バースカンガルーケア

早期母子接触の効果

赤ちゃんの呼吸が安定します。
カンガルー中はお母さんの呼吸に赤ちゃんが刺激されるため、無呼吸が少なくなります。
 
体温が保てます。
お母さんの肌は赤ちゃんの体温を保つ効果が高く、ぬくぬく、ほかほかの赤ちゃんになります。
 
感染予防の効果があります。
もともと健康な人の肌には健康な常在菌がついています。肌と肌を直接触れ合わせることによって、お母さんの健康な常在菌が赤ちゃんに移行し、ほかの悪い菌の感染を予防できます。
 
より母子のきずなが深まり、母乳哺育が進みやすくなります。
赤ちゃんは、出生直後から1~2時間は、周囲からの刺激を最も取り入れやすい状態にあります。出産直後の母親は、出産による達成感とホルモンの関係から、気分が高揚して敏感になっています。
また、この時期は母乳育児の原点とも言えます。母子ともに覚醒期のため赤ちゃんの意識レベルも高く、お母さんは赤ちゃんとの接触によりプロラクチン・オキシトシンの分泌(母乳を出すホルモン)が増加し、「母性」の芽生えを促しやすくします。 
 

早期母子接触の実施基準

☆ お母さんが早期母子接触を実施する意思がある
☆ お母さんの全身状態が安定している
☆ 妊娠37週以降・体重2500g以上の赤ちゃんである

早期母子接触の中止基準

☆ お母さんが眠いとき、赤ちゃんをしっかり抱っこしていられないとき
☆ 赤ちゃんが呼吸しづらいとき
☆ 酸素濃度モニターが90%未満になるとき
☆ ご家族の付き添いがなくお母さんがひとりになるとき

当院での方法

出生直後、まず赤ちゃんの臍の緒を切り、体に付いた羊水・血液を拭き取ります。温かいヒーターの下でしばらく赤ちゃんの様子を観察します。赤ちゃんの全身状態が安定し医師が問題のないことを確認し、お母さんの処置が終わったら、上体を少し上げた状態で赤ちゃんを胸の上にのせます。赤ちゃんとお母さんの胸と胸を合わせて両手でしっかり抱っこしてもらいます。赤ちゃんの体が冷えないように、タオルにくるみ、頭には帽子をかぶせます。また、体の中の酸素の状態をみるために赤ちゃんの手や足にモニターをつけます。スタッフが定期的に赤ちゃんの検温(体温を測る等)をしていきます。
 
バースカンガルーケアは出生直後から1時間程度行う予定です。希望があれば途中で終了もできますし、医療者の判断で中止する場合があります。
 
また、ご希望の場合はお父さんも行うことができます。

育児指導

授乳指導や沐浴指導など、初めての方でもスムーズに赤ちゃんとの生活をスタートできるようスタッフがサポートします。退院後も、電話訪問や個別の育児指導など充実したプログラムで、お父さんとお母さん、赤ちゃんを支援いたします。

1ヶ月健診

入院中の新生児健診および1か月健診は、小児科医が行っています(週2回)。