バースセンター

分娩方法

バースセンターでは、ひとりひとりのバースプランに基づいて、多様な分娩方法の中から自分に最も適した出産を選択することができます。

自然分娩について

自然に陣痛が始まり、陣痛が強まるにつれてお産が進み出産する方法です。
お産にかかる時間は個人差がありますが、平均で初産婦さんは14-16時間、経産婦さんは6-8時間くらいです。お産は狭い産道を通って赤ちゃんが出てくるため、お母さんと赤ちゃん双方の身体に無理がないようにゆっくり時間をかけてすすめます。

分娩時の医療行為

点滴
分娩時の出血や緊急事態に備えて血管確保のためにおこないます。
浣腸
数日排便がないなど便秘の場合にはおこないます。
会陰切開
分娩時に大きく裂傷が起こりそうな場合におこないます。
産後は局所麻酔をして縫合し、痛みには鎮痛剤を使用します。
       
次の場合は薬剤を使って誘発分娩・促進分娩をします。

・先に破水をして(前期破水)、陣痛がなかなか始まらない場合
・お産の途中で陣痛が弱くなった場合
・分娩予定日を大きく過ぎてもなかなか陣痛が始まらない場合
・お母さん、赤ちゃんのどちらかの状況により早くお産した方がよい場合

いずれの場合もスタッフよりお母さんとご家族に説明をさせていただき、同意を得て行います。

無痛分娩について

無痛分娩

硬膜外麻酔法を用いて分娩時の痛みを和らげる方法を無痛分娩といいます。硬膜外腔と呼ばれる背骨の中にある脊髄神経を包む膜の外のせまい隙間に細い管を挿入し麻酔薬を注入することで痛みを和らげる方法です。
バースセンターでは、専門の産科医・スタッフが常駐し24時間体制で対応しております。(夜間・休日や医師が手術や分娩などですぐに対応できない場合はしばらくお待ちいただくことがあります)

特徴

・痛みから解放されることで精神的・肉体的にリラックスしてお産することができます。長時間におよぶ分娩では体力の消耗を防ぎ産後の回復を早めます。

・陣痛の痛みによる血圧の上昇を防ぐため、妊娠高血圧症S候群の方には最適とされています。

・麻酔の効果には個人差があり、なかには全く痛みを感じないケースもありますが、ほとんどの方は少しの痛みは感じるものの、我慢できる程度まで痛みを軽減することができます。

・腰や腹部の痛みはよく緩和できますが、肛門や外陰部の痛みには効果が低い場合があります。

副作用

・赤ちゃんに対する麻酔薬の直接的な影響はほとんどありません。

・血圧低下が起こります。血圧の低下が大きい場合には、赤ちゃんへの血流も悪化しますので血圧を上昇させる薬を使います。また、血圧低下により吐き気や嘔吐が起こることがあります。
安全に麻酔管理をするため心電図や呼吸のモニターを装着します。

・高い頻度で体のかゆみが起こります。麻酔を止めればかゆみもおさまります。

・麻酔は最新の注意を払って行いますが、まれに脊髄に膿腫や血腫が起こる重篤な合併症の危険性があります。その場合は適切な処置を行います。

・その他、予測される合併症は同意書で説明させていただきます。無痛分娩をご希望の方は同意書をお渡ししますので、スタッフにお声かけください。

ソフロロジー分娩について

イメージトレーニングで前向きに!
リラックスしながら出産に臨めます。

誰しも強い痛みへの恐怖や初めての体験への不安というのは大きいもの。
出産時の痛みを受け入れながらリラックスした気持ちで出産するソフロロジーは、痛みへの恐怖や不安を和らげてくれるという意味でも、多くの妊婦さんに選ばれる出産方法の一つとなっています。

ソフロロジーって?

ソフロロジーは出産や育児に対し、前向きな気持ちで心身をリラックス
させながら、自然な形で赤ちゃんの誕生を迎えるという出産法です。
ソフロロジーでは、妊娠中はイメージトレーニングや腹式呼吸の練習で気持ちをゆったりさせ、体でリラックスを覚えるためにエクササイズを重ねます。「出産は赤ちゃんとの共同作業」と前向きにとらえて陣痛の痛みを乗り越えます。
また、赤ちゃんの事を考え、語りかけることも大切です。
陣痛を素直に受け入れて、赤ちゃんといっしょにお産を乗り越えることを目指します。

ソフロロジー分娩

特徴~ソフロロジーの魅力

リラックスしながら出産できる
ソフロロジー分娩では、息を止めないでゆっくり吐きながら自然体でいきむので、母体の緊張もほぐれて筋肉も和らぎ体も心もリラックスできます。

赤ちゃんが酸素を充分にもらって、元気に生まれてくる
赤ちゃんにも充分に酸素が行き渡り、母体を傷つけず子宮収縮に合わせてゆっくり産道を通り、外に出てきてくれます。

お母さんの疲労も少なく、産後の回復が早い
出産は基本的に長時間かかります。数時間~十数時間を痛みに耐えながら過ごすのと、痛みを和らげた状態で過ごすのでは、体力の消耗が全く違ってきます。

母性が確立し、自然な流れで妊娠から出産、そして育児へと取り組める
ソフロロジー式分娩をしたお母さんはそれを楽しみに待っていたわけですから、気持ちが限りなく前向きな状態です。
そのため、産後マタニティーブルーになりにくく、母乳育児に入りやすいという大きなメリットもあります。

育児だけでなく、ものの考え方に対して前向きになる
 仮にさまざまな要因であらかじめ自然なお産ではなく帝王切開が決まっている場合であっても、ソフロロジー式分娩で得られたポジティブシンキングで現実を受け入れ、それを乗り越えてくる赤ちゃんを限りなく愛しく思えることでしょう。

ソフロロジーをするためには

興味のある方はどなたでもソフロロジーのセミナーに参加していただけます。
興味のある方は、ぜひご参加ください。
セミナーは妊娠34週までを対象にしています。
妊娠中のエクササイズやお産の呼吸法をお話しています。
 ソフロロジーは妊娠中のトレーニングが大切です。
早めにセミナーを受けられる事をお勧めします。

ソフロロジー分娩と無痛分娩の違いは…

当院では経腟分娩の中でもソフロロジー分娩・無痛分娩などの分娩法があります。お母さんの理想はどのようなお産ですか?ソフロロジー分娩にするか無痛分娩にするか悩まれている方もたくさんいらっしゃいます。理想のお産に少しでも近づき、満足できるお産ができるように、ソフロロジー分娩と無痛分娩の違いについて紹介します。

ソフロロジー分娩と無痛分娩は併用することもできます。
併用することで相乗効果によりさらにリラックスしたお産ができます。

ソフロロジー分娩

利点

・陣痛を「赤ちゃんを生み出す大切なエネルギー」と捉え、前向きな気持ちで分娩に臨むことができる。
・妊娠中から母子の絆を深める事ができるので、お産だけでなく、育児に対しても自信がもてる。
・呼吸に集中することで赤ちゃんにたくさんの酸素を送ることができる。

短所

・あくまでも痛みを乗り越える方法であり、痛みを感じない分娩方法ではない。
・妊娠中に毎日繰り返しトレーニングする必要がある。

無痛分娩

利点

・陣痛の痛みを緩和することで産道の緊張がほぐれ、余計な力が 入らないので赤ちゃんに十分に酸素を送ることができる。
・陣痛の痛みを緩和し、血圧の上昇を防ぐ事ができる。
・痛みを緩和することで余計な体力の消耗を防ぐことができる。

短所

・麻酔の効果には個人差があり、陣痛の痛みが「0」になるわけではない。また、充分な麻酔効果を得られるまで時間を要するため、お産の進行が早い場合は間に合わないことがある。
・鎮痛効果により いきみたい感じがわかりにくく、いきみをかけにくくなることがあるため、吸引分娩・圧出分娩に移行する可能性がある。
・麻酔の副作用がある(血圧低下、掻痒感、頭痛、発熱など)
・分娩費用の他に「無痛分娩費用(自費診療)」がかかる。
・夜間や医師が手術で不在の場合、無痛分娩を希望された場合でもすぐに対応できないことがある。

帝王切開について

お母さんか赤ちゃんに何らかの問題が生じ、通常のお産が難しい場合、赤ちゃんの健康状態を最優先し、おなかと子宮を切開して直接赤ちゃんを取り出す「帝王切開」での分娩を行います。
バースセンターでは、傷跡が残りにくい切開方法と鎮痛効果の高い麻酔方法を採用し、術後の痛みや負担の軽減に力を注いでいます。
また、近年では技術の進歩や安全性の向上などから、帝王切開での分娩も増加傾向にあり、現在日本では、妊婦さんの約5人に1人が帝王切開により出産しています。
また、出産数自体は減少しているにもかかわらず、帝王切開による出産は過去20年間で約2倍に増えています。
理由としては、赤ちゃんの安全を重視するようになったことや医療技術の進歩により安全な手術が可能になったことがあげられます。

木村医師

帝王切開を適応する場合

帝王切開には、計画した上で手術を行う「予定帝王切開」と、出産の途中に何らかの問題が発生した場合に危険回避のために手術を行う「緊急帝王切開」の2種類があります。 
 

予定帝王切開を適応する場合

出産前から自然分娩が難しいと判断され、あらかじめ帝王切開で出産することが決まっている場合に行われます。
主なケース:骨盤位(逆子)、多胎妊娠(双子)、児頭骨盤不均衡(児頭に比べて骨盤が狭い)、前置胎盤、前回帝王切開、子宮の手術既往がある場合等

緊急帝王切開を適応する場合

お母さんあるいは赤ちゃんの体に何か問題が起き、急いで赤ちゃんを取り出す必要がある場合に行われます。自然分娩の途中や出産直前に手術が決まり、お母さんやご家族に同意を得て、迅速に行われます。

主なケース
胎児機能不全(赤ちゃんの元気がなくなり、弱ってくる状態)、常位胎盤早期剥離、妊娠高血圧症候群、児頭骨盤不均衡、回旋異常(赤ちゃんの回る方向が逆になっている状態)、遷延分娩(お産が長引きすぎる)等、自然分娩が難しい場合

帝王切開Q&A

Q:立ち会いはできる?

A:当院では、手術にご家族の方お一人のみ立ち会いが出来ます。
カメラ(スマートフォンや携帯電話は不可)の持込が出来ますが、定位置での静止画の撮影に限ります。
※感染症流行期は立ち会いできません。

Q:赤ちゃんの産声は聞こえる?

A:帝王切開では、下半身だけの麻酔(腰椎麻酔)を行います。
そのため、赤ちゃんの産声を聞いたり、赤ちゃんに触れたりできます。

Q:体の回復は?痛みはどれくらい続くの?

A:帝王切開の傷の痛みが数日ありますが、退院の頃には日常生活が通常通り送れる程度に回復します。その他は、自然分娩の人と同じような経過となります。

Q:出産費用は?

A:自然分娩と異なり、手術料、処置料、入院料に健康保険が適用されます。

Q:次回のお産も帝王切開になる?

A:当院では、以前に帝王切開による出産の経験がある場合は、安全を考慮し、次の出産も帝王切開を実施しています。
今回の帝王切開の手術理由、子宮切開の方法、術後の経過などを考慮して経膣分娩が可能なケースもあります。帝王切開後の経膣分娩を ご希望の方は他院へ紹介となります。

ご家族の立ち会いについて

2親等以内のご家族はお産の立ち会いができます。
お母さんにとってお産のときにご家族がそばで応援してくれることは、とても心強いものです。
  
帝王切開で出産の場合は、手術室でお父さんの立ち会いができます。
(手術室での立ち会いは大人の方1名のみとさせていただきます)

また、緊急の場合は、迅速な対応を優先させていただくため立ち会いをお断りさせていただくことがあります。
  
いずれの場合も、感染症症状のある方とお子さんの立ち会いはお断りしています。

立会い出産